ハーフリンガルブラケット矯正装置(セルフライゲーションリンガル&セルフライゲーションラビアル)20代男性 I様矯正症例

20代男性 I様「前歯の深い咬み合わせを治したい方」のハーフリンガルブラケット矯正装置(セルフライゲーションリンガル&セルフライゲーションラビアル)矯正症例

 

①主訴:上の前歯の隙間が気になる

②診断名:上顎左右第二小臼歯先天欠如と過蓋咬合を伴う上顎前突

③年齢:27歳10ヶ月(矯正精密検査時)

④矯正装置:マルチブラケット装置、カリエールディスタライザー、歯科矯正用アンカースクリュー

⑤抜歯部位:大臼歯2本抜歯(上顎両側第三大臼歯)

⑥動的治療期間:約2年7ヶ月

⑦治療費:

初診料 5,000円 矯正精密検査料 20,000円 矯正診断料 20,000円

ハーフリンガル施術料 600,000円 矯正治療処置料 5,000円×来院月数(全て税抜)

⑧リスク・副作用

:歯痛 ブラッシング不足によるう蝕 口内炎と潰瘍 発音障害 歯肉退縮 歯根吸収 後戻り

 

初診時の口腔内写真です。

上顎の小臼歯が“先天性欠如”といい生まれつき歯の本数が2本足りなかったので、結果として上の歯と歯の間に隙間がある状態でした。

上顎左右第三大臼歯抜歯、マルチブラケットシステムよる歯列の排列を行う方針となりました。

 

上下顎MBS装置完了時口腔内写真です。

深い咬みあわせを改善する為、レベリングステージ完了後、“カリエールディスタライザー”を使用します。

 

顎間ゴムを使用して頂く事で上顎は後方、下顎は前方へ誘導される力がかかります。このような本来の用途だけではなく、反作用を最大限に利用し過蓋咬合の改善をはかりました。

深い噛み合わせが十分に改善されたため、下の奥歯のレジンアップ(咬みあわせを一時的に上げているブルーの物)を除去しました。

下の前歯が見えてきており、カリエールディスタライザーの成果が十分にでております。

 

スペースクロージングステージです。

まず透明なゴム(リングレット)を使用し右上前歯(側切歯と犬歯)のスペース()の閉鎖を行いました。

次に、透明なゴム(リングレット)を頬側から舌側にかけてかけ、顎間ゴムも使用して頂きながらスペースの閉鎖、前歯部の遠心移動を進めます。

ですが、治療が停滞傾向にありワイヤー(クロージングループ)を用いた治療を始めさせて頂きました。

I様、中々の咬合力によりワイヤーが何度か折れてしまい、歯科矯正用アンカースクリュー(TAD)を用いない計画でしたが、埋入させて頂き治療を進めさせて頂くことになりました。

 

個々の歯の詳細な配列を行うディテーリングステージです。

隙間が綺麗に閉じました。

 

動的(歯を動かす治療)治療を終了し、ついにブラケットを口腔内より撤去を行いました。

現在、自分で取り外しが出来るマウスピース型の保定装置を使用して頂いております。

ブラケットを外した直後が後戻りといい元の位置に歯が戻りやすい状態ですので、頑張って保定装置を使用してください。

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